MOMENT

2004年5月24日 読書
ISBN:4087746046 単行本 本多 孝好 集英社 2002/08 ¥1,680

生きている限り必ず死ぬ。もーどーしよーもないけど、死ぬ。
それがいつくるかなんてわかんないし、ひょっとしたら
今この瞬間にも心臓麻痺で死ぬかもしれない。

僕は「おまえの命はあと一週間しかない。」と宣告されたら、
何をするだろう。多分、社会的にやらなくちゃいけない
ことを全部放棄して、後悔のない1週間をおくるために
毎日奔走するだろう。でも、死ぬ前にやりたいことが、
必ずしも、いままでずっとやりたかったことじゃないとも思う。

今の僕はこんな願いがある。

僕はこの世に何も残せないで死ぬなんてごめんだ。
なんでもいいから、これだと納得できるものを残したい。
少しでもいいから、人にいい影響をあたえたい。

いってみりゃ、存在証明だ。
自分はこんなやつだという長い長い自己紹介。
結局、俺はこんなにも馬鹿だとわめき続けてるだけだ。
うん、すごくかっこ悪い。

今僕が死んでも、悲しんでくれる人はほとんどいないんじゃないか、
なんて思う。社会にあたえる影響も、ゼロみたいなもんだろう。
今の僕の力なんてそんなもんだ。

だからそうならないようにもっと人としての魅力が欲しい。
せめて自分がやさしくしようと思える人には優しくしたい。
そのためにもっと強くならなきゃ。
がんばらなきゃ。後悔しないように。

でも、死の宣告をされたら多分変わるんだろうな。
どうなるかなんて今はわからないや。あくまで予想の範囲。

誰かとずっと話してるってのもいい。
知り合い全部に挨拶に回るってのもいい。
多分一人じゃ死にたくないって思うんだろう。

この本には、いろんな人のやりたいことが書かれている。
この登場人物たちのねがいは、さまざまだ。

汚い心と優しい心は結局どっちが勝つのかは、
まだまだわかんない。

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