大切なもの

2004年8月9日 エッセイ
あーあ、さびしい。さびしい、さびしい、さびしい。
なんだかね、いろんなものを犠牲にしすぎてる気がする。
何のためにだかもまだわかってないのに。
そりゃね、いやなことからはできる限り逃げたいんだ。
でもね、逃げられないことはやっぱりあるもんでね。
とにかくもう、今日も僕は一人っきりでこんな日記を書いている。

本当は、もっと僕がやった方がいいことが他にあるのかもしれない。
大切なものを、僕はたくさん持っているのかもしれない。
誰かのさびしさをぬぐうことができるかもしれないし、
困っている人を助けられるかもしれない。

僕が笑えば君も笑う。君が笑えば僕も笑う。
どんなくだらないことでもいい。
そんな人と知り合えるかもしれない。

いろんなことを出来ないと決めつけて、僕は日常に慣れていくのか?
それがどんなにくだらない毎日でも、壊されるのを恐れているのか?
僕はそんなやつだったっけ?
どんなやつになりたいんだっけ?

いろんなことを知った。
悲しいことは、僕よりも僕の周りに訪れた。
僕は傍観者になることで、考えないことにしてた。
すべて他人事、僕は関係ない。不幸自慢はやめてくれ、なんて。

僕はどんどんイヤなやつになってるんじゃないか。
何もないようで変化し続ける毎日。
少しの変化はやがて大きな波になって、僕を飲み込んでいる。

過去を忘れたらだめだ。
高校時代に思い描いた、完璧だと思っていた精神論は、
ものの見事にやくにたたなくなっていった。
理想論じゃ世の中ははかれなかった。
それでも、僕はあのときの心を見失いたくない。

あのころ僕は、何をしたかったんだろう。
何もない町で、ろくに友達もいなくて成績も悪かった学校で、
疲れたばかりがこだまする会話の中で、隣に誰もいない電車の中で、
ただ漠然とした不安と孤独と無力感をかかえた家で、
本当に大切なものにさえ気づかないような心で。
ただ、あきらめるしかなかったんだろうか。

僕の描いた理想は、もうなんだかわかんないものになってしまった。
人間は、僕の想像なんか、はるかに越えている。
人間はみんな平等じゃない。そんなことに気づいたのは最近だ。
どうしても無理だってことは、たぶんその辺が絡んでる。

僕は今、何をしなくちゃいけないんだろう。
何が大切なんだろう。
僕は今、ちゃんと立っているのだろうか。

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