土曜日の朝、まだこの時間だと薄暗い。今日は直子が弁当を作ってくれた。あいつがパートのある日は、自分の分と一緒に俺の分の弁当も作ってくれる。会社に持っていくと、いつもちゃかされる。今日は、後藤と星野のぶんまで作ってくれた。恥ずかしいしそこまでしなくてもいいといったんだけど。ちなみに、直子は俺たちの大学の後輩だ。だから、後藤や星野、伊勢のことは、直接会ったことはないけど、名前ぐらいは知っている。あと、伊勢が行方不明になったことは直子には言ってない。いらない心配をかけたくないからだ。今日も、3人でひさしぶりに旅行に行ってくるとだけ言ってある。現在、6時25分。10分前集合の宣言は守った。あ、あそこにいるのは星野か。
「おーい、星野。こっちだー。」
あ、止まった。俺を探してる。
「こっちだ、こっち。」
気付いたみたいだ。こっちに歩いてきた。
「よう、星野。ひさしぶり。元気してたか。」
「うん、ひさしぶり。まあまあかな。坂田君は。」
「俺はねむくてしょうがねえ。お前も後藤に呼ばれたんだよな。伊勢のことで。」
星野も大学のサークル仲間だ。今は砂原に本社がある大きな会社で働いている。ちなみに俺は中小企業。
「うん。それにしても伊勢君はどうしたんだろう。僕も後藤君から話をきいてから、自分なりにこの連続誘拐事件のことを調べたんだけどさ。どれもこれもぜんぜん手がかりがないんだよ。」
「そうか。でも、俺は伊勢はそれとは関係ないと思うけどな。」
「でも、この事件は、もう40件以上も起こってるんだよ。何も関係が無いとは思えない。伊勢君がいなくなってからも続いてるし。きっと何かある。」
「まあ、何も関係がないともいいきれないけどさあ。」
「あいかわらず適当だね、坂口君は。まあ、この事件の被害者の特徴は、27歳以上であることだけだし、ほとんど手がかりが無いに等しいから、断定するのも難しいけどね。」
「そうだろ。」
そうこうしているうちに後藤がついた。後藤は、車の中に懐中電灯や肩まである長靴、ロープにシャベルなんかを積んできた。こいつはどこを探すつもりなんだ。あと、車に思いっきり後藤酒店って書いてある。別のはなかったのかっていったら、
「もう一台あるけど、店で使ってる軽トラだ。もちろんこれは書いてある。それに、宣伝するのは当たり前じゃないか。」
といわれ、相手にされなかった。まあいいけど。
「おーい、星野。こっちだー。」
あ、止まった。俺を探してる。
「こっちだ、こっち。」
気付いたみたいだ。こっちに歩いてきた。
「よう、星野。ひさしぶり。元気してたか。」
「うん、ひさしぶり。まあまあかな。坂田君は。」
「俺はねむくてしょうがねえ。お前も後藤に呼ばれたんだよな。伊勢のことで。」
星野も大学のサークル仲間だ。今は砂原に本社がある大きな会社で働いている。ちなみに俺は中小企業。
「うん。それにしても伊勢君はどうしたんだろう。僕も後藤君から話をきいてから、自分なりにこの連続誘拐事件のことを調べたんだけどさ。どれもこれもぜんぜん手がかりがないんだよ。」
「そうか。でも、俺は伊勢はそれとは関係ないと思うけどな。」
「でも、この事件は、もう40件以上も起こってるんだよ。何も関係が無いとは思えない。伊勢君がいなくなってからも続いてるし。きっと何かある。」
「まあ、何も関係がないともいいきれないけどさあ。」
「あいかわらず適当だね、坂口君は。まあ、この事件の被害者の特徴は、27歳以上であることだけだし、ほとんど手がかりが無いに等しいから、断定するのも難しいけどね。」
「そうだろ。」
そうこうしているうちに後藤がついた。後藤は、車の中に懐中電灯や肩まである長靴、ロープにシャベルなんかを積んできた。こいつはどこを探すつもりなんだ。あと、車に思いっきり後藤酒店って書いてある。別のはなかったのかっていったら、
「もう一台あるけど、店で使ってる軽トラだ。もちろんこれは書いてある。それに、宣伝するのは当たり前じゃないか。」
といわれ、相手にされなかった。まあいいけど。
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