次の日から、俺はまじめに授業を受けることにした。こっちにきてからまじめに授業を受けるのは今日が初めてだ。なにしろ、俺の人生がかかっているのだ。今の俺は受験生と同じ、いや、それ以上に大変な立場だ。そんなことを考えていたが、やはり眠気は襲ってきた。昨日十分寝たはずなのに、なぜだ。それでも眠気には勝てず、また教師に注意されることになった。もう寝ていても生徒には誰も起こされなくなった。どうやら、ムダだと思われてしまったらしい。まわりのやつはみんなまじめに授業を受けている。
「2週間後に中間テストがあります。みなさん、しっかり勉強しておいてください。」
教師のこの言葉で授業は終わった。休み時間なったとたんため息ばかりが聞こえてきた。
「俺のうける大学にはこの内容関係ないんだよな。この中間テストはムダだわ。」
「ほんと、やってらんねえ。」
「でも、これやんねえと内申書がやべえからな。めんどくせえ。」
そんな話し声が聞こえてきた。そういや、3年の内容はそんなのも多かったっけ。砂原大はどうだったっけな。調べておかないといけない。
次の国語の授業は古文だった。俺の頭の中には『いとをかし』とか、『あに〜』の用法とかしか思い出せない。よくこんなんで古典を乗り切ってきたな、俺。ひたすら文法の説明のみでこの授業は終わった。教師の声は早口すぎて何を言っているのかよくわからなかったし、黒板の字はめちゃくちゃ汚かったが。授業が終わると、教師はさっさと教室をでていってしまった。
「ほんと、あいつ代えてくれねえかな。めちゃめちゃわかりにくい。」
「あいつの担当したクラスの古文の成績は毎回最悪らしいぜ。」
「まじでか。なんでそんなやつが俺たちの担当なんだよ、くそっ。」
「まじついてねえ。教員の試験もしろよって感じだよな。」
古文担当の教師の評価は最悪だった。この一時間はほとんど時間の無駄といってもいいくらいだ。
次は英語。教科書の内容をさっとなぞっただけで、あとはそれを例にしてひたすら文法の勉強。仮定法の復習、付加疑問文。教師は問題を出して答えさせようとしたが、誰も手を上げなかったため、今日の日付の出席番号のやつを当てた。こっちに来て一ヶ月。生徒が手を上げるのを見たことがない。そういや、高校ってそんなとこだっけ。授業開始20分でまた眠気がやってきて、結局授業をまともに聞くことは出来なかった。しかし、文法を少しだが理解できた気がした。
「中間テストの前に英単語テストがあるから勉強しとくように。一週間後。範囲は69ページから116ページまで。広い、そんぐらいやれ。いつもどおり、60点以下は再テスト。じゃ、終わり。」
あ、昨日やったところとは違う。
「おい、どうする。」
「俺は一夜漬けでいいよ。楽勝だろ。」
「なんでお前は毎回できるんだよ。俺いつも出来なくて毎回再テスト。」
「楽勝だって。例文と一緒に覚えりゃいいんだ。」
「やってるわ、それくらい。でも、覚えられないもんどうしようもねえ。前のときなんて2週間毎日やっても落ちたんだ。今回一週間しかないし。60点なんて無理。赤店は40点からなんだからこっちもそうしてくれよ。」
「知るか。勉強したらいいだろ。」
そういや、英単語テストはできるやつとできないやつに真っ二つにわかれてたな。これはもう完全に才能の世界だ。出来るやつは出来るし出来ないやつは出来ない。もっともどうしようもなくわけられる。俺も勉強しとかないと落ちる。成績を落としたらやばい。
次の授業は体育。なんで3年にもなって体育しないといけないんだというやつもいたが少数派で、大部分は文句言わずやってた。今日は長距離走。走りたくねえ。
「2週間後に中間テストがあります。みなさん、しっかり勉強しておいてください。」
教師のこの言葉で授業は終わった。休み時間なったとたんため息ばかりが聞こえてきた。
「俺のうける大学にはこの内容関係ないんだよな。この中間テストはムダだわ。」
「ほんと、やってらんねえ。」
「でも、これやんねえと内申書がやべえからな。めんどくせえ。」
そんな話し声が聞こえてきた。そういや、3年の内容はそんなのも多かったっけ。砂原大はどうだったっけな。調べておかないといけない。
次の国語の授業は古文だった。俺の頭の中には『いとをかし』とか、『あに〜』の用法とかしか思い出せない。よくこんなんで古典を乗り切ってきたな、俺。ひたすら文法の説明のみでこの授業は終わった。教師の声は早口すぎて何を言っているのかよくわからなかったし、黒板の字はめちゃくちゃ汚かったが。授業が終わると、教師はさっさと教室をでていってしまった。
「ほんと、あいつ代えてくれねえかな。めちゃめちゃわかりにくい。」
「あいつの担当したクラスの古文の成績は毎回最悪らしいぜ。」
「まじでか。なんでそんなやつが俺たちの担当なんだよ、くそっ。」
「まじついてねえ。教員の試験もしろよって感じだよな。」
古文担当の教師の評価は最悪だった。この一時間はほとんど時間の無駄といってもいいくらいだ。
次は英語。教科書の内容をさっとなぞっただけで、あとはそれを例にしてひたすら文法の勉強。仮定法の復習、付加疑問文。教師は問題を出して答えさせようとしたが、誰も手を上げなかったため、今日の日付の出席番号のやつを当てた。こっちに来て一ヶ月。生徒が手を上げるのを見たことがない。そういや、高校ってそんなとこだっけ。授業開始20分でまた眠気がやってきて、結局授業をまともに聞くことは出来なかった。しかし、文法を少しだが理解できた気がした。
「中間テストの前に英単語テストがあるから勉強しとくように。一週間後。範囲は69ページから116ページまで。広い、そんぐらいやれ。いつもどおり、60点以下は再テスト。じゃ、終わり。」
あ、昨日やったところとは違う。
「おい、どうする。」
「俺は一夜漬けでいいよ。楽勝だろ。」
「なんでお前は毎回できるんだよ。俺いつも出来なくて毎回再テスト。」
「楽勝だって。例文と一緒に覚えりゃいいんだ。」
「やってるわ、それくらい。でも、覚えられないもんどうしようもねえ。前のときなんて2週間毎日やっても落ちたんだ。今回一週間しかないし。60点なんて無理。赤店は40点からなんだからこっちもそうしてくれよ。」
「知るか。勉強したらいいだろ。」
そういや、英単語テストはできるやつとできないやつに真っ二つにわかれてたな。これはもう完全に才能の世界だ。出来るやつは出来るし出来ないやつは出来ない。もっともどうしようもなくわけられる。俺も勉強しとかないと落ちる。成績を落としたらやばい。
次の授業は体育。なんで3年にもなって体育しないといけないんだというやつもいたが少数派で、大部分は文句言わずやってた。今日は長距離走。走りたくねえ。
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