シェフの気まぐれギターレビュー。
今回のギターはついにフェンダー、
テレキャスターシンライン72年タイプ。
とはいってもメキシコ製のシリーズなので、
定価ではアメリカ製の半額程度。
さらに、なぜか最近いろんな楽器屋で値下げが始まり、
さらに安く、7万円程度までになっている。
(ちなみに定価は115000円。)
これはお買い得。
ちなみにほとんどジャパンの同系モデルと同じ売値。
(こっちの定価は85000円。)
どっちを選ぶかは買う人次第。
個人的にはメキシコのほうが基本スペックが上なのでいいと思う。

話が若干それた。本題に戻ろう。
まずこのギター、
天下のフェンダーテレキャスターシリーズで、
その名の通り1972年からあるモデルなのに、
なぜかこれをメインに使っているギタリストがほとんどいない。
使っていても、たいていサブギター扱いである。

人気が無いわけではないと思う。
30年以上もラインナップに存在しているわけだから、
(厳密には知らないけど。途中で生産中止だった時期もあったりして)
需要は確実にあるギターなんだろう。

テレキャスボディーのセミホロウギター、
元ギブソンの技術者が作った特性の
ハムバッカーピックアップを搭載と、
スペックは申し分ない。
テレキャスのボディスタイルを使うことで、
他のメーカーのセミアコよりは弾きやすく、
独特の音色を作り上げることもできていると思う。
(またしても試奏していない。
多分普通のセミアコの音にもっとエッジを立たせた音だろう。
ほとんどのジャンルに対応できるはずだ。)

ならなぜみんなメインで使わないのか。
僕が考えるこのギター最大の弱点は、
ピックガードの形にある。
普通のテレキャスのピックガードは、
スマートなルックスだし、
カスタムのピックガードは
ごつくて男っぽいルックスだ。
どちらもかっこいい。
対して、このギターのピックガードは、
なんとなく洗練されていない。
よくいえば優しそうな、
悪く言えば野暮ったい形が、
ルックスを重視するギタリストにステージ使用をためらわせるんだと思う。
たかがピックガード、シルエットになってしまえば同じなのだが、
これ一つでかなりイメージが変わるので無視はできない。

だが、基本的にルックスはいいのだ。
ここまで言っておきながらなんだが、
この優しそうな田舎のオジサンっぽいルックスは、
非常に魅力的である。
さらに、ブランドバカだと言われるのを承知であえて書くが、
天下のフェンダーのギターなのだ。
これだけでなんとなくイメージアップする。
ただ、このギターのイメージが
似合うギタリストが少ないだけなのだ。
曲調にしても、歌詞にしても、
優しいロックを歌うミュージシャンにはよく似合うはずだ。
なら、誰に似合うのかといわれても困るが。

とにかく、ほとんどメインで使っている人がいないので、
もしこのギターをメインギターにして、
有名になったならば、このギターはあなたのギターになるのだ。
天下のフェンダーテレキャスターにあなたのイメージが加わるのだ。
いいじゃないか。最高じゃないか。
ストラトのジミヘン、レスポールのジミー・ペイジと同じように、
シンラインのあなたなのだ。なんてこった。

ギタリストの夢をかなえるギター、
テレキャスターシンライン72年モデル。
ぜひぜひ、使ってください。

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