太陽の塔

2005年12月8日 読書
ISBN:410464501X 単行本 森見 登美彦 新潮社 2003/12/19 ¥1,365 京大5回生の森本は「研究」と称して自分を振った女の子の後を日々つけ回していた。男臭い妄想の世界にどっぷりとつかった彼は、カップルを憎悪する女っ気のない友人たちとクリスマス打倒を目指しておかしな計画を立てるのだが…。 <p> 2003年のファンタジーノベル大賞を受賞した本書は、読み手をとことん笑わせてくれる抱腹絶倒の…

ファンタジーノベルかどうかはよくわからないが、
駄目人間小説であることはたしか。
しょっぱな『ライ麦畑でつかまえて』のパロディーから始まり、
そのままひたすら駄目生活と駄目妄想の日々。
サリンジャーは途中でギブアップしたが、
これはけっこう面白かった。
ただなんだかんだいって登場人物のほとんどは
ある意味幸せを経験したことのある人たちなのがちとあれだ。
そんなわけで、たった一人これまでもこれからも
幸せなことが何もないかもしれないひねくれた青年に一票いれとく。

続編がでたら読みたいのだが、叶わないだろうなあ。

これが気に入ったら『NHKにようこそ』もお勧め。
てか、こっちのほうがお勧め。
だけど読む人を選ぶかもしれないので、
『太陽の塔』のほうが読みやすいかもしれない。

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